歯槽骨再生治療

歯槽骨が薄くなっている患者さんに、インプラントを埋め込めるようにするために肉体的負担が軽く、安全で短期間に、歯槽骨を再生する方法が開発されました。
これは、東京大学医科学研究所と株式会社TESホールディングスの共同研究で新規に開発された再生治療法で、患者様自身の幹細胞および血清を用いて作製された培養骨を移植して歯槽骨を再生させる最先端の治療法(TE-BONETM)です。
TE-BONETMについて
TE-BONEは、東京大学医科学研究所で開発された、患者様ご自身の細胞を用いて歯槽骨(歯やインプラントを支えているアゴの骨)を再生する最先端治療技術です。この治療法を受けられる施設は、東京大学医科学研究所付属病院を中心に、東京大学医科学研究所組織工学研究グループの認定を受けた医療機関に限られています。
特徴
TE-BONETMは従来のインプラント治療の為の土台の骨づくり(自家骨移植、骨補填剤の注入)に比べて、治療期間が短く、かつ自己の細胞を使うため拒絶反応も無く、高い治療効果が期待できます。
何らかの疾患や外傷により歯槽骨が不足していてインプラントが出来ない方(特に、歯槽骨が5mm未満の高度吸収症例の方)、インプラントの安定性が得られなかった方など、これまでのインプラント治療に不安のある方が対象となります。

- 1.歯槽骨再生治療の対象となる患者様について
- 歯周病などで歯が失われ、インプラント治療を希望されていても、歯槽骨の萎縮のためにインプラント治療を受けることできない方。特に萎縮が高度で骨移植が必要な方が対象となります。
- 2.歯槽骨再生の対象となる患者と波及効果
- インプラントのための骨再生が必要とされる患者様は10万人以上と考えられています。
骨再生技術は、難治性骨折や股関節疾患、骨系統疾患にも展開が可能であり、間接的な波及効果も期待できます。 - 3.「骨再生診療科」設置の目的について
- 本診療科にて、歯槽骨再生に関する臨床研究を実施すると共に、この臨床研究を通じて安全性・有効性・実用性を評価したうえで高度医療等に繋げ、先進的な再生医療の実用化を目指します。
TE-BONETMの流れ

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血液検査、感染症の検査、CT・レントゲン撮影を行い、医師から十分な説明と患者様からの了解をとります0。


局所麻酔の後に骨髄液(20)mlと血液400mlを採取します。血液は培養液に加えられた幹細胞の成長に必要となります。


骨髄間質細胞を1×107個程度まで増やした後、骨を作る細胞へと誘導します。そして、細胞を支える担体と合わせることで培養骨を作製します。 培養骨はインプラントに対するくっつき具合がよく、骨の硬さについても本当の骨に近い硬さになります。


培養骨を骨が薄い部分に移植します。 手術は局所麻酔で行いますが、ご希望がございましたら鎮静剤を使用します。術後、口腔内を清潔に保つために専用の消毒薬でうがいをします。 移植後、培養骨は周囲の骨と一体化します。


手術約16週後位にCTなどで歯槽骨の状態を確認し、骨が十分に再生されたと判断された患者様に、インプラントの埋め込み手術を行います。インプラントの埋め込みおよび埋め込み後も、必要に応じて担当医を定期的に受診してもらうようにします。



